PREV| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

≫ EDIT

「みっちゃんのこと」

                      imgq052.jpg

 くるぶしほどの雪がつもった雑木林の道を登っていく。
 「みっちゃん」と声をかけると、5m程先を歩いている雑誌犬の「みつこ」が、こちらをふりかえってくれる。 顔だけ後ろに向けて、ニコニコしながら。 そして、また、ヒョコヒョコ、昨日みつけた撮影ポイントを案内するかのように進んで行く。
 もう、だいぶ前になる。
 こうやって、年末から正月の期間、八ヶ岳のふもとの小屋に、一人と一匹、寝泊りをしながら、初日の出や自然のシーンを5年程、撮影し続けていた。
 自分は何を写したいのか。
 自分はこのまま、どうなってしまうのか。
 己れの心を確かめるかのように、とめどもなく野山を歩きまわっていた。
 その時、かたわらにいてくれたのが、みっちゃんだった。
 暗くなると、電燈の下、一緒にこたつに入りながら、一日の疲れをとり、酔っぱっらた僕の戯言に文句もいわずに、つきあい、うるんだ黒い瞳で、ずっとみつめつづけてくれた。
 「何をいっているの? 私は、ことばはわからないの・・・。でも、いっしょにいるよ。」と、つたえているかのように。
 そんなみっちゃんも、一昨年の正月に亡くなってしまった。
 17才ぐらいの高齢だった。
 子犬の頃に、拾われて来て実家にいたが、我が家に引き取り、暮していた。
 誕生日もわからない、孤独な生命との出会いから、心がむすばれ、家族としていきていく、みっちゃんの存在は、大切なものへと広がっていった。
 私事だが、幸福なことに「クイール」という犬と出会い、かれの誕生から死期までの一生を撮影することができた。
 その時、クイールの瞳の中に写しだされたのは、自分の心であるかのように感じられた。
 そして、みっちゃんも同じように、彼女の瞳には、自分自身に葛藤する、あの頃の己の心が写し出されていたのだろう。
 みっちゃんは、今でも生きているように感じる。
 心の中に、ずっと生きつづけてくれている。
 一つの生命との出会いが、多くの思い出とあたたかさを感じさせてくれた。

                   秋元 良平

    PS:リクエストにおこたえして・・・・。

| きずな | 00:34 | comments(2) | trackbacks(0) | TOP↑

COMMENT

懐かしい
心の中が「ふわっ」っと暖かくなるようないつか出会ったことがあるような感じの優しい目をした素敵なこですね。噂のみっちゃんいつまでも秋元さんの心の中で時には励ましてくれて、時には喜びを分かちあっていくのでしょうね。我が家の愛犬も色んなところに一緒に出かけましたが山が好きなこでした。今は目も見えず元気に野山を駆け回ることはできませんが、今は今でしてあげられることは沢山あるはずなので、出来る限りのことはしてあげたいです。リクエストにお答え頂きありがとうございました!

| Yuki de DS | 2006/07/11 12:52 | URL | ≫ EDIT

純粋
動物と接していると、自分の生き方を反省させられることが何て多いことでしょう。
自分を偽っていないか? たいせつな人に嘘をついていないか?
欲張った荷物を持ってはいないか? 自分を守るために裏切る心をいだいていないか? etc.etc.
地球上で一番偉いのは人間だと勘違いして、こんなにも純粋な生命をないがしろにする人間にだけはなりたくない。

私と暮らした何頭かの犬や猫。
私の“ソウルメイト”だったのかもしれません。

秋元さんとみっちゃんは、来世でもきっとまた一緒ですね。

| 高野瀬 | 2006/07/09 04:50 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ryoheiakimoto.blog49.fc2.com/tb.php/47-76d04f49

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。